海馬~脳は疲れない~
著者・・・池谷裕二、糸井重里著
出版社・・・新潮社(新潮文庫)
記憶を司る脳の部位海馬をめぐる、脳科学者池谷裕二と糸井重里の対談。なんでこれが精神世界の推薦本?と思われるかもしれないが、読んでみてください。読後はなんだか気持ちがのびのびして元気になるよ。
まず冒頭「え?脳って疲れないの?」といきなり驚いた。疲れるのは目なんだそうな。超働きマンな手塚治虫や宮崎駿の例が出てくるが、好きこそものの上手なれ・・というか、きっと仕事中脳内は、快楽物質などが出て疲れてないのかもな・・・。
ところで、このお二人はあんまり寝てないようなのだが、この本には「睡眠はとらなきゃダメ! 夢見ることで記憶をふるいわけているのだから」ともある。睡眠は量より質とかいわれているからか?そこのあたりも今後この著者たちに教えてもらいたいなあ~。
(本とは関係のない話で恐縮だが、私は最近首にタオルをまいて湯たんぽを足元におき、鼻づまりな時はヴェポラップかノーズ絆創膏をつけて、リラックス用CDをかけて寝ている。こうしなかった以前に比べ睡眠時間が少なくてもけっこう元気なのだ。呼吸しやすくなって睡眠が深くなっているのではないか?と思うのだけど)。
さて、著者の一人池谷さんは掛け算の九九を覚えていないのに東大首席・・・という、これだけ読んでもなんか天才的な方だが、脳のクセみたいなことをわかりやすく教えてくれる。盲点のテストみたいなものも多用して! 私が読んでて一番気に入ったのは「作業興奮」というところだ。
こたつの前に座ったら座りっぱなしの怠け者の私なので、日頃「やる気ね~な、めんどくせ~な」と思うことはしょっちゅうである。もう生きてること自体めんどくさい時すらあり、近頃のこどもたちがめんどくさがってる様子を見てひそかに共感してしまう。しかし、とうぜんながら「こんなことではいかん!」とも思うわけだ。そこで「作業興奮」の出番である。行動する前にやる気が出ないのはなんと”あたりまえ”なんだそうである。やる気がなくてもとりあえず行動すると、作業しているうちに脳が興奮してやる気が出るのだそうだ。
確かにやる前は暗い気分でもやり始めたらそうじゃないことは多いよね~(PCが調子悪かったりするとまたへこむけど)。脳の方から説明されると素直になっとくして、とりあえずやろうという気持ちになるから不思議。
他にも「『もの忘れは老化のせい』は間違い」「30歳を過ぎてから頭は爆発的によくなる」等思わずやる気の出る内容が満載だ。
