ココロによく効く非常識セラピー
著者・・・ジェフリー・ウィンバーグ
出版社・・・アスペクト
これまでのセラピーの常識を表題どおりぶっとばす本。
仕事がセラピー関係の人は、読めばきっと「ちょっといいすぎ・・・でもある意味痛快」と思うのでは。
たとえば「まず自分を好きになりなさい」の落とし穴・・・。自己尊重感は確かに大切だが、いきすぎはナンセンス。
”わたしが好き わたしって素晴らしい
わたしと一緒に腰をかけ、そっと手をつなぎたい
いつか、わたしと結婚しよう そして・・・家庭をつくりたい”(紹介図書から引用)
ってそんなムチャな?とこの詩を読んだときは思わず笑った。私自身はかなりこの詩に近いライフスタイルをおくっているくせにね。
オーラの泉を見ていたら「あるがままでいいったって、大根だって畑から引き抜いて土つきのままじゃ誰も食べない。洗ってお料理して盛りつけてそれから。人間だってね。」と出演者の方がいっていたが、そりゃそうだ。
「自己尊重感は、自分の中で甘やかしていれば育つものではない。」という作者は『自分を好きになれない。」という患者の悩みにこう応える。
「わたしだって自分のことを好きなんかじゃありませんよ。でもそれは、人生で何かをやるために忙しくしているからだと思いますけどね。」
セラピーをかじりずぎて、自己を甘やかす方向に偏り、かえって出口が見えなくなっているセラピー中毒の方への解毒剤としても効果的な本だと思う。セラピーってある意味薬だよね。治ったらもういらない。そして自分の都合にはまったく合わせてくれない人生としぶとくつきあっていくのだ。

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