Saturday, February 28, 2009

海馬~脳は疲れない~

著者・・・池谷裕二、糸井重里著
出版社・・・新潮社(新潮文庫)
 記憶を司る脳の部位海馬をめぐる、脳科学者池谷裕二と糸井重里の対談。なんでこれが精神世界の推薦本?と思われるかもしれないが、読んでみてください。読後はなんだか気持ちがのびのびして元気になるよ。
 まず冒頭「え?脳って疲れないの?」といきなり驚いた。疲れるのは目なんだそうな。超働きマンな手塚治虫や宮崎駿の例が出てくるが、好きこそものの上手なれ・・というか、きっと仕事中脳内は、快楽物質などが出て疲れてないのかもな・・・。
 ところで、このお二人はあんまり寝てないようなのだが、この本には「睡眠はとらなきゃダメ! 夢見ることで記憶をふるいわけているのだから」ともある。睡眠は量より質とかいわれているからか?そこのあたりも今後この著者たちに教えてもらいたいなあ~。
(本とは関係のない話で恐縮だが、私は最近首にタオルをまいて湯たんぽを足元におき、鼻づまりな時はヴェポラップかノーズ絆創膏をつけて、リラックス用CDをかけて寝ている。こうしなかった以前に比べ睡眠時間が少なくてもけっこう元気なのだ。呼吸しやすくなって睡眠が深くなっているのではないか?と思うのだけど)。
 さて、著者の一人池谷さんは掛け算の九九を覚えていないのに東大首席・・・という、これだけ読んでもなんか天才的な方だが、脳のクセみたいなことをわかりやすく教えてくれる。盲点のテストみたいなものも多用して! 私が読んでて一番気に入ったのは「作業興奮」というところだ。
 こたつの前に座ったら座りっぱなしの怠け者の私なので、日頃「やる気ね~な、めんどくせ~な」と思うことはしょっちゅうである。もう生きてること自体めんどくさい時すらあり、近頃のこどもたちがめんどくさがってる様子を見てひそかに共感してしまう。しかし、とうぜんながら「こんなことではいかん!」とも思うわけだ。そこで「作業興奮」の出番である。行動する前にやる気が出ないのはなんと”あたりまえ”なんだそうである。やる気がなくてもとりあえず行動すると、作業しているうちに脳が興奮してやる気が出るのだそうだ。
 確かにやる前は暗い気分でもやり始めたらそうじゃないことは多いよね~(PCが調子悪かったりするとまたへこむけど)。脳の方から説明されると素直になっとくして、とりあえずやろうという気持ちになるから不思議。
 他にも「『もの忘れは老化のせい』は間違い」「30歳を過ぎてから頭は爆発的によくなる」等思わずやる気の出る内容が満載だ。

Monday, March 31, 2008

「引き寄せの法則」のアメージング・パワー

著者・・・エスター&ジェリー・ヒックス

出版社・・・ナチュラルスピリット

 数ある”引き寄せの法則”の本の中でいまのところ、いちばんいいんじゃないかなと思う本。
口うるさい親についてとか、肉体的な衰えについてとか、職場の同僚についてとか、けっこう具体的な状況について改善のための試みが書かれていて親切!”だったらよくない?”という方法、”どちらの考えの方が心地よいだろう」と考える方法等いろいろな方法も載せてくれている。
 読んだ限りでは、著者の人柄には好感が持てるよ~。

 しか~し、最近私が気がついたのは、「いや~、ネガティブな思考ってとっても引き付ける力が強いよね!」ということだ。たとえば”こんど職場に移ってくる上司は評判が悪い”と聞いたとしよう。すると「嫌な仕事を押し付けらたらどうしよう?」「いじわるされて協力してもらえなかったらどうしよう?」などとあっという間に考え始める。まだ会う前なのにいまから考えて疲れて先入観いっぱい(笑)
 どの本もこういう思考にひっかからず、湧いてきても無視して見守れというけどさあ~。
 なぜ引き付けるのかと探ってみると、得したい、楽したい、痛い目に逢いたくない、死にたくないという感情につきあたるのだ。人間、性と死に関する話題については思わずひきつけられてしまうようだ。動物的本能で持って。万事に用心して逃げるか戦うかは動物にとっては大事なことだもんね。

 たぶんネガティブ思考自体は悪ものではないのだろう。アラート機能なのだろう。でも目覚まし時計も鳴りっぱなしじゃうるさくてなにも手につかない。頭の中に注意、用心という棚をつくってそこに整理したら、あとは必要な時に見るようにして、騒音はストップするといいんだろうな。

Tuesday, August 28, 2007

「振り子の法則」リアリティー・トランサーフィン

著者・・・ヴァジム・ゼランド
出版社・・・徳間書店

 元量子物理学者のロシア人作家が書いた、浮世の渡り方の本。6冊シリーズになるらしい。
現在2巻目まで発売中。1は「振り子の法則」、2は「願望実現の法則」とある。

 著者によると、願望は決してかなわず、必要なものをシンプルに取ってくるという”意図”は、かなうそうだ。ふふふ。思い当たる節があるでしょう?

 人間が同じ方向性で何人かが物を考えると、思想エネルギーのようなものができて(著者はこれを振り子と命名)、これの性質は、人のエネルギーを吸い取るというもの。
 たとえば、戦争に賛成して戦地に赴いても、声高に反戦運動を展開しても、どちらにしても戦争に注目しエネルギーを注いでいることになり、個人は疲弊し、戦争は続く。

 いかに振り回されたくもない振り子にひっぱられず、やりすごし、その影響を受けずに、自分が選んだものを手に入れるか、利益をえるか(単純にお金というわけではないよ)が、書かれている。

 「悟る目的では書いていません」とあるが、これを読むとかなり心は楽になる。なんたって省エネ!
いろいろ悩むってすごくエネルギーがいるけど、振り子に利用されるだけむだむだと思えるようになる。

 「”自分は重要である”とか”この物事は重要である”という重要性のレベルをまず下げろ」というのも、納得。深刻にがんばってもエネルギーを無駄使いしてるだけで実質益は少ないってことなのです。失敗したときに打つ手をあらかじめ考えておくと、重要性は減るそうだ。

 頭をかく、お茶を飲むなんてことに「どうやってやればいいのか?」と悩む人はいない。そのくらい気楽にどんな物事でもやればよく、必要な物事は取りに行けばいいだけだそうだ(もちろん合法的にね!)

 私としては、まだ一読したばかりで本格的に全部試していないが、それでも最近悩むたびに「ああ、また振り子にひっかかってるよ」と気づくようになった。おかげで悩む時間が減って大助かりである。

Tuesday, July 31, 2007

エンジェル伝説

著者・・・八木教広
出版社・・・集英社

 1993年初版発行のジャンプ・コミックスである。
「なんでこれが精神世界の本やねん?」というツッコミがかえってきそうで気が引けるが、
文句なしに気持ちよく笑えるマンガだからね。
私は姉にこのマンガのあらすじを言いながら、思い出し笑いをして涙が出たほどだ。
シモネタもなく上質の笑いである。ちょっとへこんだときなどに、お勧め。

 主人公の北野誠一郎くんがとにかくキュート。彼のせりふを読んだら、
あなたの心も洗われること必至(?)
私の友だちが、「北野君の住んでいる碧空町に住みたいな~」というほど、なんだか平和な世界で展開するお約束ギャグ。さすがに巻を重ねるとあきてくるけど、第1巻はすごいぞ。

 あそこまで真面目にはなれないけど、北野君の心の優しさ、純粋さは私のあこがれである。

Saturday, March 31, 2007

ココロによく効く非常識セラピー

著者・・・ジェフリー・ウィンバーグ
出版社・・・アスペクト

 これまでのセラピーの常識を表題どおりぶっとばす本。
仕事がセラピー関係の人は、読めばきっと「ちょっといいすぎ・・・でもある意味痛快」と思うのでは。

たとえば「まず自分を好きになりなさい」の落とし穴・・・。自己尊重感は確かに大切だが、いきすぎはナンセンス。
 
”わたしが好き わたしって素晴らしい
 わたしと一緒に腰をかけ、そっと手をつなぎたい
 いつか、わたしと結婚しよう そして・・・家庭をつくりたい”(紹介図書から引用)

 ってそんなムチャな?とこの詩を読んだときは思わず笑った。私自身はかなりこの詩に近いライフスタイルをおくっているくせにね。

 オーラの泉を見ていたら「あるがままでいいったって、大根だって畑から引き抜いて土つきのままじゃ誰も食べない。洗ってお料理して盛りつけてそれから。人間だってね。」と出演者の方がいっていたが、そりゃそうだ。

 「自己尊重感は、自分の中で甘やかしていれば育つものではない。」という作者は『自分を好きになれない。」という患者の悩みにこう応える。
「わたしだって自分のことを好きなんかじゃありませんよ。でもそれは、人生で何かをやるために忙しくしているからだと思いますけどね。」

 セラピーをかじりずぎて、自己を甘やかす方向に偏り、かえって出口が見えなくなっているセラピー中毒の方への解毒剤としても効果的な本だと思う。セラピーってある意味薬だよね。治ったらもういらない。そして自分の都合にはまったく合わせてくれない人生としぶとくつきあっていくのだ。
 

Sunday, February 18, 2007

ふたりの老女

著者・・・ヴェルマ・ウォーリス
出版社・・・草思社
 「あちこち痛い」と愚痴ばかりこぼし、部族のお荷物になっていたアラスカ・インディアンの2人の老女が、食糧難の時に部族におきざりにされてしまう・・。

ここから80歳と75歳の2人のサバイバルが始まる。昔覚えた技を思い出し、痛む体にむちうち、食料のあるところまで旅し、家を作り、狩りをする2人のばあちゃんがかっこいい!

「人間年取ってもあきらめちゃあいけないね」と思わず勇気がわいてくる本。
もっともこの話の場合、生活スタイルが大昔から変わっていないから、年寄りの知恵も活きてくるのだけど、現代社会じゃつらいかな。
年取ってから新しいことを覚えるのは、ほんとに大変そうだからね。

でも60過ぎてから写真を勉強して80代で一流の写真家になった人とか、事業が倒産してから老夫婦2人でコーヒーの入れ方を習い、喫茶店を開いた人とか現実にいるから、病気じゃない限りなんとかなるのかも。

病気になっても、そのひととなりで周囲を明るくする人もいるしね。
自分のできることがある限り、それをして、周囲と関わっていくことが重要だね。

Thursday, January 25, 2007

地球の上に生きる

著者・・・アリシア・ベイ=ローレル
出版社・・・草思社

 60年代のアメリカのヒッピー・ムーブメントの香り色濃い本。

 イラストがすてき~♪ 文章はすべて手書き。原本の雰囲気をいかしたのには、頭がさがる。
 内容は、小屋の作り方、野外料理、手縫いするおさいほう、染物、農作業、びんづめと乾燥食品をつくろう等文明の利器にあんまりたよらないでできる知恵がいっぱい。トライできそうなのとそうでないの(アメリカの草を使うものとかはムリ)があるけど、読んでいて楽しくなる。

 昔のともだちは古タイヤでサンダルつくってたな~。
 私は手縫いでスカートや貫頭衣を作ってはいてたな~。
 今のともだちは、この本の中にかいてあるのに近いパン種を作ってパンを焼いているな~。

 この本を読まなくても、この本に書いてあるようなことは一部だれでもやっているはず。この本を読むとそういう自分で工夫することの楽しさを再認識できる気がする。